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イングリッシュ・ブレックファースト

  • 2012-06-11 (Mon) 23:55
  • 総合

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 ロンドンに到着して丁度一か月が過ぎた。早いような遅いような。居心地が良いような悪いような。かつて知ったるロンドンと同じような違うような。
 到着した最初のころは涼しい快適な日々が続いていた。それが、このところ、ずっと雨模様だ。本日月曜も朝から雨が降り続いている。これでは日本の梅雨と何ら変わりがないではないか。ロンドンっ子に言わせれば、雨と風はロンドンに付き物だから上手に付き合いなさいということになるのだろう。彼らは昔も今も少々の雨はものともせず、傘も差さずに歩いている。意味合いは少し異なるが、さすが “keep a stiff upper lip”(感情を表に出さない、困難に耐える)お国柄の人々ではある。
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 ここらで食べ物のことを少し書こうかと思う。正直に言うと、少々本物の日本食が食べたくなっている。というか、夕刻は芋焼酎、できれば黒霧の水割りで、塩昆布を乗せた冷奴にごま油をかけたものや「いたわさ」(板山葵、とこういう漢字を当てるらしい、初めて知った)を肴に一杯やりたくなる。
 ロンドンは日本食(系)レストランがやたら増えた印象だ。大きな駅のコンコースを歩いていると、寿司やお握りを置いてある小さなショップもよく見かける。日本語名の居酒屋風のレストランもそこかしこにある。韓国系の人がやっている店が多いような気がする。食欲に負けて何軒か入ってみたが、味は正直いただけなかった。特にラーメンはひどかった。料金だけは日本円に換算すると、文句を言いたくなるほど高い。美味い店もあるのだろうが、そういう店のお値段はまた格段と高いことだろう。
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 節約旅行をしている身ゆえ、10ポンド(約1400円)を超える料金は良心がとがめる(ような気がする)。最近は定宿にしているB&Bの近くに美味くて安いレストランを二つ見つけ、ここによく通っている。お腹一杯になって5ポンドでお釣りがくる。
 朝はB&Bだから朝食が出る。一応、素朴なイングリッシュ・ブレックファーストが食べられるのだが、最近は食傷気味。かゆのようなポリッジにトーストとティーで間に合わせている。今朝はトーストも遠慮して、ポリッジとティーだけで朝食を済ませた。
 イングリッシュ・ブレックファーストに関しては、この国の作家、サマセット・モームの名言が有名だ。モームはイングランドの食べ物なんてとても好きになれないとのたまった友人に対して次のように言ったとか。“All you have to do is eat English breakfast three times a day.”(簡単なことだよ。朝食を日に三度食べればいいだけのことだ)
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 まあ、確かに時々、お、これはいけるというものに出合わないでもないが。私には「納豆と豆腐、万能ネギたっぷりの味噌汁にご飯、おかずが一皿」あれば最高の朝食だ。
 おそらく高級ホテルや高級カフェでは味も値段も格別のイングリッシュ・ブレックファーストが供されているのだろう。私もこの旅を終えるまでにはそういうものを一度は味わいたいものだと願っている。イングリッシュ・ブレックファーストはモームの言が効いているわけではないだろうが、朝昼晩、いつでも注文ができる。
 (写真はこれまでに食したイングリッシュ・ブレックファーストを順不同で。レストランで注文すれば値段はだいたい、ティーを付けて5ポンドから8ポンド辺り)

Comments:1

Taka Asai 2012-06-12 (Tue) 04:48

省一さん、この3枚の写真を見る限り、朝食らしからぬヘビーな料理ばかりですね。郷に入れば郷に従えとはいえ、淡泊好みの人が食傷気味になるのは当然かもしれません。ブレックファーストなのにランチやとディナーのメニューにも含まれているのですか。小生、ロンドンオリンピックの応援ツアー(たぶん8月5日以降)に参加しますが、胃薬だけは忘れずに持って行くことにします。

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