- 2012-05-15 (Tue) 18:47
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「これ以上のすがすがしさを望んだら、罰が当たりそうだ」と書いたばかりだが、いや、週明けは天候が一変、雨模様となった。しかも、寒い。週末はポロシャツで十分だったが、上着がいる。上着は秋を見越して厚手のジャンバーを一着だけトランクに詰めていた。少しでも軽く旅をしたいので、最後まで持参するか迷った一着だったが、よくぞ持ってきたと思う。これがなければ、肌寒い思いをしたことは間違いない。
毎朝起きると、枕元に置いている携帯ラジオのスィッチを入れる。FMでBBC(英国放送協会)のRadio4を聞く。特派員時代も毎朝欠かさず耳を傾けたニュース放送だ。定時のワールドニュースに続き、世界中の時の話題が流れてくる。報道の質の高さは昔も今もさすがだ。私は個人的にBBCこそ世界で最も優れた報道機関だと思っている。昨年アメリカの田舎を旅している時もBBCニュースが地元のFM放送で聞けることがあったが、ありがたく拝聴した。
出国に際し、現地通貨のポンドをある程度、東京・銀座にある都銀推奨の両替商で入手していた。ロンドンの中心部を歩いてそこかしこにある両替店に入り、レートを比較して見る。1ポンドを手にするのに何円必要かということだ。銀座の両替商では1ポンド=約140円のレートだった。こちらではお店によって差があるが、私が見た限りでは1ポンドが142円から148円という感じだった。14万2千円向こうに渡せば、1000ポンドくれるという勘定だ。しまった、これなら、もっと出国前に両替しておくのだったと少し後悔。
140円を切るお店がないかと歩いていたら、あった。昔住んでいて、土地勘が多少なりとも残っていたトッテナムコート通りのお店で交渉したら、約133円で両替してあげると言う。まあ、大枚を両替するわけではないので、一喜一憂する差額ではないのだが、それでもちょこっと嬉しい。よく覚えていないが、この国に赴任した1993年の手帳を見ると、成田空港で12万3840円を720ポンドに両替したと記している。1ポンド=172円のレートだ。トッテナムコート通りのお店なら、931ポンドになる。200ポンド以上も多い。(このブログでは日本円への換算は上記の1ポンド=140円で計算)
ロンドンの中心部を歩いていて、気づくのは日本食レストランが格段に増えたことだ。もっとも経営者や厨房にいるのは日本人ではなく、韓国人や中国人であることがしばしばだが。プラスチック容器に見栄え良くスシを並べ、味噌汁はサービスしているファーストフード的なお店もあった。味は今一で、あえてまた足を運ぶ気には到底ならない。
ロンドンと言えば世界に名高い「イングリッシュブレックファースト」。これを食さないわけにはいかないが、ちょっとしたレストランやカフェでは少なくとも8ポンド以上はする感じだ。これにイングリッシュティーを追加すれば、10ポンド(1400円)程度の値段となる。ひところ、630円の納豆定食(ウィンナーソーセージに卵焼き付き)が朝食の定番だった身には「高い!」と思わざるを得ない。愛着のあるイングリッシュブレックファーストについては後日また触れたい。
(写真は、比較的あっさりしたイングリッシュブレックファースト。ティーを2杯飲んで約8ポンド[1120円]だった。ロンドンは総じて高い、いや、高すぎる!)
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Comments:2
- たかす 2012-05-16 (Wed) 04:18
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ベークドビーンズですね。グリーンピースは出ない?グリーンピースをフォークの歯の背にナイフで乗せて食べたことを思い出します。シリアルズはパス?相変わらず生野菜はない(笑) ブラッセルズスプラウトも見えませんね。君は牛乳を飲まない?私は金に困ったとき、パン屋さんでパンを買い、牛乳で流し込みました。それにしても高い朝食!いなかに行けばもっとサブスタンシャルで安い食事が期待できそう。
- nasu 2012-05-16 (Wed) 05:42
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先生 はい、あまり美味いとは言えないビーンズです。納豆と思って口に運んでいます。典型的なイングリッシュブレックファーストは「スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、グリルドトマト、マッシュルームにトースト」ですね。今日は日本円で840円ほどの安いのを食べました。おなかは一杯になりましたが、お世辞にも美味いとは言えませんでした。働いている人たちは気持ちのいい人たちでしたが。