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北村薫さんは関西びいき?ーー『謎物語』

 『ミステリ十二か月』でも大阪の某大学で推理小説の講義が行われていたことが紹介されていましたが、北村さんは関西がお好きなのではないかと推測されます。
 『謎物語 あるいは物語の謎』(中公文庫)では、桂米朝師匠、桂枝雀師匠の落語が紹介されていました。と思って読んでいるうちに、お父上と折口信夫との不思議なお話が登場し、その章の中で折口信夫は北村さんの父君の恩師であると明記されていました。(たしか新潮選書の『創作表現講義』では、講義を受講していた一生徒だったような書き方でした。)折口信夫は大阪生まれ。旧制今宮中学で教鞭をとっていたこともあるのです。
 そういえば、『ニッポン硬貨の謎』(創元推理文庫)で大阪を訪問したエラリー・クイーンの前に、ホームズの「技師の親指」の論理性が好きだという青年が登場していましたが、この青年は誰をモデルにしているのでしょうか?
北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く (新潮選書)ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))

 

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