- 2009-02-16 (Mon) 12:51
- ミステリーな毎日
笠井潔氏が、「容疑者X」よりもレベルの高い推理小説として挙げていたのが、この作品。
「さすが」というか、「やはり」というか、納得させられてしまいました。
脱格系やライトノベルという名称で分類されるのでしょうが、作品の背骨は、実に格調の高い「本格性」によって貫かれていると感じました。シリーズ名である「戯言（ざれごと）」も、推理小説のエッセンスとしては重要なものです。
ただ、本筋に無関係だと思われる部分が、「本格性」を隠蔽することには貢献しているのではないかと考えられるのですが、続くシリーズの上で、余計な雑夾物のようになってしまうのではないかとも思いました。引き続きシリーズを読み続けたいと思います。
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