- 2009-02-06 (Fri) 12:58
- ミステリーな毎日
矢吹駆シリーズ第3作は『薔薇の女』です。
うーん、これはちょっとアガサ・クリスティーの『ABC殺人事件』のパターンかなと思っていたら、残念ながら犯人が途中でわかってしまいました。
ただ、このシリーズの特徴は、必ず悪の権化であるニコライ・イリイッチが登場することです。矢吹駆の「本質直観」は、本質的な「悪」を見抜くに際して威力を発揮するようです。つまらない動機による犯罪には、果たして有効なのでしょうか。ふと、そんなことも思いました。
薔薇の女―ベランジュ家殺人事件 (創元推理文庫)
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