- 2008-12-21 (Sun) 09:07
- ミステリーな毎日
「探偵小説のクリティカル・ターン」(南雲堂)にも笠井潔さんの反論が掲載されています。
果たして、有栖川有栖さんの「評論は作品の先に立たない、立てない」という指摘が、小説の評論に対する優位性をいったものなのかどうか。私には、「ミネルバの梟は黄昏に飛びたつ」という警句と同様な意味にさえ解釈できます。
要するに有栖川さんや私の違和感は、なぜ『容疑者Xの献身』が現在やり玉に挙げられなければならないのか、その必然性が飲み込めないという点にあります。
引きつづき、検証はしてみます。
- Newer: 『ミネルヴァは黄昏に飛び立つのか』ー笠井潔氏の評論①
- Older: 『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』(青雲堂)、笠井潔さんの反論