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February 2008

ハイジの歌

 「別冊宝島」の『私たちの好きなアルプスの少女ハイジ』をアマゾンのオークションで入手することができました。(関目堂さん、ありがとう)。これには付録にハイジの歌のCDが付いています。私たちの好きなアルプスの少女ハイジ―TVアニメ全52話パーフェクト・ガイド (別冊宝島 (736))
 これとは別にハイジのサウンドトラック盤もあります。「ユキちゃんの歌」などが収録されていました。ハイジ研究には欠かせないアイテムです。また大杉久美子さんのアルバムもあります。大杉久美子 スーパー・ベスト~アタックNo.1/母をたずねて三千里~

やっぱりハイジの風は吹く

 今度はデアゴスティーニから「世界名作劇場」が発売されました。『フランダースの犬』『母をたずねて三千里』『あらいぐまラスカル』の三作品が毎回一話ずつDVDに収録されて届きます。
 『アルプの少女ハイジ』は世界名作劇場に含まれていません。ところが『母をたずねて三千里』のスタッフの中には、宮崎駿さんも入っていたのです。その時、宮崎さんがどのような仕事をされていたか。あらためて調べてみたいと思いました。母をたずねて三千里 (竹書房文庫―世界名作劇場)

すべての道はハイジに通じる

 映画監督・市川昆さんが亡くなったので、先日『犬神家の一族』がTV放映されていました。市川監督は、この作品を二度映画化しています(しかも、どちらの金田一耕助も石坂浩二)。ひとつの作品をなぜ二度も映画化したのでしょうか。二作品を見比べてみると面白いかもしれません。
 実は市川監督は『ビルマの竪琴』も二度映画化していました。もっとも、こちらの方は一度めはモノクロ、二度めカラーでした。
 『ビルマの竪琴』は、少し推理小説みたいなところがあります。原作は竹山道雄。実は実は竹山道雄が翻訳した『ハイジ』もあるのです。(岩波少年文庫)
 すべての道はハイジに通じる、です。ハイジ (上) (岩波少年文庫 (106))ハイジ (下)

ポニョって、どんな顔?

 宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』は主題歌のCDが先に発売されています。
 ジャッケットにちらりとポニョの顔が見えています。ちょっと一歳児の私の息子とも似ているような気がします。
 『となりのトトロ』を彷彿とさせる明るい音楽です。聞いているだけで新作に期待がもてます。

崖の上のポニョ

ハイジの風

 先日の「題名のない音楽会」で「千の風になって」の翻訳者・新井満さんと歌手・秋川雅史さんが共演していました。新井満さんが奥さんと書かれた『ハイジ紀行』が最近文庫化されました(講談社文庫)。また、あの『バカの壁』の養老孟司さんと宮崎駿監督との対談『虫眼とアニ眼』も文庫化(新潮文庫)されています。
 「樅(もみ)の木が鳴っている」というハイジの有名な科白がありますが、ハイジの風もずっと吹き続けているようです。

虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)ハイジ紀行―ふたりで行く「アルプスの少女ハイジ」の旅 (講談社文庫 あ 102-1)

ハイジのミステリー②

アニメ版「ハイジ」第三話には鳥の「鷹」が登場します。ハイジは一瞬、鷹を非常に恐れます。これは、なぜでしょうか。一方で鷹は孤高の人生を歩む「アルンおじいさん」の生き方とも重ね合わせて描かれています。後年の宮崎アニメには必ずといっていいほど「飛ぶ」者が登場しますが、ハイジは飛ぶことを禁止された存在なのかもしれません。(オープニングで雲に乗ったりしますが…。)「飛ぶ」という行為は下界から離れることを意味します。アルンおじさんは、俗世間の人々とは一緒に暮らせずにいます。そういえば、『天空の城ラピュタ』に「人間は土を離れては生きていけない」という科白がありました。また第三話のクライマックスは夕焼けに萌えるアルプスのシーンですが、この場面は『風の谷のナウシカ』のラスト=ナウシカが降り立つ「金色の野」を連想させます。この時、ハイジはアルプスに魅入られ、アルプスと同化するのですが、その傍らには「大ツノの旦那」と「かわいいの」と呼ばれる動物が立っています。この動物は何でしょうか。「大ツノの旦那」はアイベックス、「かわいいの」はマーモットです。それにしても不思議な存在は第四話以降に活躍する犬のヨーゼフです。鳥のビッキーを助けるという高度な能力を持っていながら、常に無愛想にしています。原作には登場しないこの犬は、何を象徴しているのでしょうか。謎は深まるばかりです。写真はスイス・ツェルマットにあるマーモットの像。

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