- 2008-06-25 (Wed) 04:13
- 21世紀アガサ・クリスティー
この頃、クリスティーのノン・ミステリー(メアリ・ウェストマコット名義で書いたミステリー以外の作品)ばかりを読んでいました。
クリスティーは膨大な作品を書きのこしているのですが、その中の六作品、比較的長い大作も二編ほどあります(『愛の旋律』・『未完の肖像』)。
こちらが意識してしまうので、そう読んでしまうのかもしれませんが、どうもミステリーを読んでいるときのような味わいをもってしまいました。『暗い抱擁』・『愛の重さ』などは、どんでん返しもありミステリーとして通用するような気もします。
クリスティーは、いろんなところに謎を仕掛ける作者です。このノン・ミステリーの作品群は、まだまだ研究の対象になりそうです。
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