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童謡殺人の極意

 続きましてクリスティーのミス・マープルもの『ポケットにライ麦を』を読了/観賞いたしました。マープルおばさんの推理はポアロに比べて勘に基づいているところが強いように思います。タキシンという毒がママレードに混入されていたことを確認した時点でマープルは犯人を確信するのですが、なぜ確信できたのか「うーん」と考えさせられてしまいました。マザーグースの童謡にあわせて殺人が行われる物語は他にもありましたが、これは歌詞の利用の仕方においてハッとさせられる作品です。
 アフリカの東か西かという点が謎の解明におおいに役立つのですが、それは原作でのみ味わえます。どのようにして犯人が「黒ツグミ」の悪戯を知ることができたのかが少し不鮮明ですが、ドラマも原作に忠実によくできていました。回想シーンの使い方が上手なので、わかりやすく観賞できます。
 ところで、私「ライ麦」って見たことないのですが…。ポケットにライ麦を (クリスティー文庫)

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