- 2008-02-25 (Mon) 00:24
- 21世紀アガサ・クリスティー
残るは第37巻『葬儀を終えて』です。
この原作はクリスティーの人気作品ベスト10に入るほど評価の高い作品です。
葬儀の後、コーラは「リチャードは殺されたんでしょう」という謎の言葉を残します。そして翌日コーラは何者かによって殺されてしまいました。捜査は当然その言葉の解明に向かうのですが・・・
後期になるほどクリスティー作品は人間ドラマ重視型に変わってゆくのですが、その中にあって奇抜なトリックと意外な犯人というミステリーならでは楽しみで群を抜いている作品です。
ハヤカワ文庫の冒頭にはアパネシー家の系図が載っています。ヘレンの息子がジョージになっていたり、コーラと別れた夫が存命だったりと、やや設定が変えられていますが、この系図を見ながらドラマを観ると、さらにわかりやすく鑑賞できるでしょう。
どの一言によってポアロは犯人の嘘を見破るか。やはりクリスティーはミステリーの女王です。
- Newer: ドラマのバートラム・ホテル
- Older: 青列車、再び