- 2010-03-23 (Tue) 16:23
- 21世紀アガサ・クリスティー
アガサ・クリスティーのミス・マープル物「ポケットにライ麦を」を、久々に再読し、ビデオドラマも鑑賞しなおしました。
よく考えてみれば、この連続殺人がマザーグースの童謡に関連していると指摘したのは、マープル自身です。見立て殺人が犯人の仕組んだダミーだとすれば、探偵役が犯罪の攪乱に関与してしまうこともあるのです。(実はポアロにも、このようなケースがありました。)
マープルが何に基づいて犯人を特定しているのか、実はよくわかりません。結局この老婆の人間観察が真実を解き明かしているというところに落ち着きそうです。
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