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January 2008
マープルとポアロ
- 2008-01-30 (Wed)
- 21世紀アガサ・クリスティー
今日は、アガサ・クリスティーの『復讐の女神』を読了しました。これは『カリブ海の秘密』という作品の続編で、おばさん探偵ミス・マープルが活躍するものです。マープルはセント・メアリー・ミードという村に住んでおり、ただのお話好きなおばさんです。いざ殺人事件の捜査となると過去に出会った人間から類推して、見事にトリックや犯人を見破ってしまいます。彼女の思考方法の根本は「比較」ということですが、しばしば人の顔や名前を忘れてしまうこともあります。今回、この作品を読んでマープルがメモやノートをとっていることがわかりました。彼女は、どのような手帳術を使っているのでしょうか。また、彼女も事件解決のため巧みな嘘をついたりするのですが、その嘘の種類がポアロと少し違うことも判明してきました。ポアロとマープルを比較するのは面白いです。また、マープルの長編作品(全十二作)は、全部ビデオになっています。順番に見ていきます。
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この度ポアロの本を書きました。
- 2008-01-16 (Wed)
- 21世紀アガサ・クリスティー
はじめまして、この3月に『名探偵ポアロに学ぶ頭脳向上術(仮)』という本を書肆侃侃房様より出版していただく予定の後藤稔と申します。推理小説の女王アガサ・クリスティーが生み出した探偵エルキュール・ポアロ(自称:小さな灰色の脳細胞)が、どのような発想法や習慣術などをもって事件を解決しているのかを自分なりに考察してみた本です。ちょうど正月はNHKで長時間のエジプト紀行の特集があり、その中でもクリスティーの映画化『ナイル殺人事件』(原作『ナイルに死す』)が紹介されていましたし、近くクリスティー原作の映画『ゼロ時間へ』(ポアロ・シリーズではありませんが…)が上映されます。もっと多くの人にポアロの魅力、そして推理小説の本当の面白さを理解していただければという思いをもって先日原稿を書きあげました。
本の中にはポアロのTVドラマ(DVD)の分析もさせていただいています。一息入れた後、続いて同じクリスティーが生んだ名探偵ミス・マープルのシリーズを読み始め、DVDも観たいと思っています。また、現在ディアゴスティーニから隔週で『刑事コロンボ』が毎回一話ずつ発刊されていますが、こちらの方も観たら観たで学べることが多々あることに気づきました。その他にも引き続き面白い原稿を書き続けたいと願っております。皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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