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January 2010

「傾城阿波の鳴門」の謎

 本日(1/31)は西宮北口のプレラホールでセミナー「文楽に遊ぶ」がありました。
 今回は文楽の大道具さん(岡本義秀さん)のお話。東京と大阪では色の塗り方が違うという、面白く貴重な話もうかがうことができました。
 めったに拝聴することができない文楽の裏話を聴かせていただけるこのセミナー、是非続けていただいきたいものだと感じ入りました。
 義太夫=竹本相子大夫さん、三味線=鶴澤清丈`さん、人形=吉田和生さんら演じる「傾城阿波の鳴門」の「順礼歌の段」も見せていただくことができました。豊竹英大夫さんが浄瑠璃解説でする「ととさんの名は十郎べえ、かかさんはお弓と申します」の実演には何度も参加させていただいていたのですが、演目として鑑賞するのは久しぶりでした。
 はたして娘「おつる」は、お弓が実の母親だと気がついていたのでしょうか。そうだとすれば、その後の展開にも別の意味付けができそうな・・・。
 ところで六甲カナディアン・アカデミーの先生方が何人か鑑賞にいらっしゃってました。日本の学校の先生方も多数このようなセミナーに足を運べばいいのにと感じた次第です。
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「勧進帳」の謎

 本日(1/29)の夜、NHKで中村富十郎さんが弁慶を演じる「勧進帳」が放映されてました。富樫は吉右衛門、山伏に染五郎、段四郎・・・幾たびも観てきた演目ですが、これだけの豪華メンバーが出演されていると、新たな鮮度を感じつつ味わうことができました。
 義経を演じる鷹之資(たかのすけ)君が愛らしかったです。鷹之資君のお名前は清酒「白鷹」さんに由来しているとか。(あくまで河内厚郎先生説)。
 ところで、弁慶が読む勧進帳を覗き込んだ富樫は、その時点で山伏が偽者であることに気がついたのでしょうか。そうだとすれば、その後、延々と続く「山伏問答」は何のために行われていたのでしょうか。
 あまりにも有名な古典芸能。サスペンスフルな演目ですが、ミステリアスなものを感じさせる作品でもあります。
幻想 安宅の関―『勧進帳』に夢を見た

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