March 2008
落語と浄瑠璃、夢の競演
- 2008-03-31 (Mon)
- 後藤稔にまつわる話
久しぶりの寄席でした。しかも今日は「落語」と「浄瑠璃」の競演という贅沢な内容。
大阪は御堂筋近くにある御霊神社という、明治期から大正年間まで文楽座があった由緒正しき場所で、30日の午後2時から開かれました。
落語の方は桂雀松さんの「寝床」。浄瑠璃好きの主人が無理やり店子や店員達に、自分のド下手な「語り」を聞かせるという話で、このネタは特に主人の人間性をいかに演じるかにかかっているのですが、雀松さんはオリジナリティーのある巧みな演出を施されていました。
素浄瑠璃は豊竹英大夫さん。菅原伝授手習鑑の「寺子屋の段」でした。自分の息子を犠牲にする松王丸。息子が首を差し出す時にニコリとしていたと聞いて、何とも知れぬ笑い声を発するのですが、この時の鬼気迫る熱演には狂気に近い悲しみを感じました。
実は私と妻が出会ったのも、三年前の英大夫さんと雀松さんのコラボにおいて。今回、再びこの素晴らしい企画を実現してくださった方々に感謝の拍手を送りたいと思います。
写真は、大阪の御霊神社。
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いつか日本一のZOOに。
- 2008-03-26 (Wed)
- 後藤稔にまつわる話
今日は、また休みがとれたので、大阪は天王寺動物園に行ってまいりました。
羊や山羊さんにエサをあげられるエリアが人気でした。ともかく広い動物園なので、動物達の居住空間を、いかに上手に見せるかに工夫が凝らされています。まだまだ開発途上のエリアもありました。新しい大阪府知事(=橋本さん)にも見ていただいて、是非ここを日本一の動物園にしていただきたいものです。レストランで定食を注文したところ、ご飯に饂飩が付いていました。いかにも大阪…。
写真は、ライオンの厩舎に侵入しようと試みる我が息子(もうすぐ一歳と四ヶ月)。
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バスの次は、電車習得。
- 2008-03-16 (Sun)
- 後藤稔にまつわる話
一歳児の息子は、どうやらバスを覚えたようです。絵本のバスのページを広げては「バース」を連呼します。
妻が喜んでトミカのバスを何台か買ってきました。本当は三歳からのおもちゃなのに。
本日は、家の近くを走っている阪神電車を見て「でんちゃ!」と叫んでおりました。
後生畏るべし。しかし、子育てって、ほんと面白いです。
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本日ZOOに行きました。
- 2008-03-14 (Fri)
- 後藤稔にまつわる話
学年末定期試験の採点メドもたち、ようやく休みがとれました。というわけで、本日は妻と息子を連れ立って、兵庫県神戸市にある王子動物園に行ってまいりました。おそらく私自身は中学生以来の訪園。あまりの変容ぶりに驚きました。同じ県内では宝塚ファミリーランドや阪神パークが閉園となり、動物園なるものが減少してしまった昨今ですか、北海道の某動物園と同じく潰れない所は、かなりの工夫と努力していることがわかり、たいへん親が勉強になりました。全日本の生き残った動物園の研究をしてみたいなんて思ったりもしました。
写真はパンダと戦う我が息子。(一歳三ヶ月)
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お久しぶりのヒッチコック
- 2008-03-02 (Sun)
- 後藤稔にまつわる話
ツタヤのレンタル半額デー。ミス・マープルのドラマを大量に借りに行ったところ、何となくヒッチコックの『ダイヤルMを回せ』が眼に入ったので、これも借りてしまいました。
ヒッチコックの作品は、ミステリーの設定そのものが奇想天外なのが多いのですが、これは探偵ものの謎解きサスペンスに近い内容でした。
改めて、この作品の面白さに感服しました。レイ・ミランド扮する男が妻(グレース・ケリー)殺しを計画するのですが、自分の旧友を罠に嵌めて殺人を犯すように誘導します。その罠の嵌め方が凄い。また後半の謎解きでは、今度はこの夫が罠に嵌められるのですが、ここが抜群に面白い。人を罠に嵌めようとした人物が、そのために用いたアイテム(ハサミと鍵)によって復讐されるという寓意性が見事です。
ヒッチコックの映画は、なかなか複雑です。でも、その複雑さをさらりと見せる力量を感じさせます。アガサ・クリスティーと刑事コロンボを合わせような魅力的な作品でした。(最後のシーンはポアロを意識しているのでしょうか。) この作品をリーメクした映画もあるので一度観てみたいと思いました。
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