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2004-11-09
『神様のボート』江國香織
22:00
葉子と娘草子の物語が交互に語られていくとてもシンプルな小説だったな。"私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子"と、住むところを変え続けて、葉子はあの人が見つけ出してくれるのを待っている。「神様のボート」というタイトルがうまいなーと。葉子が、骨ごと溶けるような恋をしたあの人を待ち続けている間に、草子は大きくなっていってボートを降りてしまうんだけど、葉子はそこに止まり続ける。でも、そのまま狂気の中に落ちていくかに思われたけど、そうではなかったところがよかったなと。
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