Jump to navigation
2004-08-08
『恋』小池真理子
12:00
直木賞受賞作の『恋』を読みました。すごいおもしろかったし、どっぷりと小池真理子の世界にはまりながら読みました。矢野布美子が猟銃で人を殺してしまう背景には何があったのかが少しずつ解き明かされて行くんだけど、完璧と思えた片瀬信太郎と妻の雛子の世界が壊れようとしたとき、そして、さらに深い秘密をしってしまったとき、布美子は行動を起こしてしまう。そこには愛とは違う、恋という激しい感情があったんだと思う。恋は落ちるものだし、喜びと同時に、苦しみも伴うんだよね。最後の、マルメロの木が・・・のシーンでは、すごくせつなさを感じました。『無伴奏』を読み返したくなったな。小池真理子の作品の中では一番好きなんだ。『欲望』も読まなければ。
Comments
コメントはまだありません。
Add Comments
Trackbacks
トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。
もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.