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2003-06-22
『ジャンプ』佐藤正午
12:00
おもしろかったよー。佐藤正午初めて読んだけど、他の作品も読みたいと思ったもん。この本の主人公である、三谷一が人称で語っていく手法を取っていて、その語り口にもいろいろと仕組まれてるんだよね。なぜ失踪したかの理由が後でわかるのもいい。種明かしもしっかりしてくれてるって大切だよね。これが失踪したまんまとかだったら気になってしょうがないもんね。主人公の語り方って大きいよね。事細かな描写がある反面、かなりの曖昧さもあったりとかね。読み終わって、筒井康隆の『ロートレック荘事件』もまた読みたくなった。すっかりだまされてた本だ。内容はだいぶ忘れちゃったけど、とってもおもしろかったっていう記憶はある。今度読んでもまただまされちゃうんだろうなと思うとうれしくなるね。
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