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2005-03-01
「ヴィタール」
21:00
映画の日だ。シネリーブル博多駅で、塚本晋也監督の新作「ヴィタール」見ました。今回も一番前の席をゲット。最初不思議なイメージ映像で始まり、博史(浅野)交通事故に遭い、記憶をなくしていることがわかる。記憶をなくしたまま、医学書にひかれ、医学部に入学し、解剖実習で、解剖にのめりこんでいく。若い女性を解剖していく中で、徐々に記憶をとりもどしていき、恋人を事故でなくしたという事実を知りつつも、恋人のいる死の世界と、解剖実習をしている世界とを行き来するのだ。
「六月の蛇」に続いて2作目だったんだけど、けっこう作風が変わったな。沖縄のシーン(ダンスのシーンも)などね。今までは都市と肉体をテーマにとり続けてきたのが、今回は肉体内部に迫るものであり、また愛と記憶の物語なんだよね。解剖のシーンなどはけっこうリアルですごかったな。解剖実習が終わり、火葬をするところは泣けました。そしてエンディングにCoccoの「Blue bird」が流れるのがけっこうきたなー。塚本晋也監督の作品って好き。また次回作も楽しみ。
劇場でパンフを買って、1,500円とけっこう高かったなーと思ってたら、A5判で320ページとかなりのものでした。中身も濃かったし。帰ってからもじっくりとパンフを読みながら、映画のことを思い出したんだ。そして、この映画のことがもっとわかった気がする。