2004-07-28
『夫の不倫で苦しむ妻たち』亀山早苗
WAVE出版の「不倫の恋」シリーズの第2弾は、『夫の不倫で苦しむ妻たち』だ。第1弾『不倫の恋で苦しむ男たち』では、男の人の立場からのものだったけど、今回は妻たちに焦点をあてたもの。夫が不倫をしたときに、妻がどう思い、どう動いたかなどが書かれている。相手の女性を探し出して、踏み込んでいったり、気づいていながら気づかないふりを続けたり、離婚に至る場合、そうでない場合などいろんなパターンが。ほんと、こういうのって人それぞれだよね。単純に離婚すればいいじゃんってことにはならないし、離婚せずに、逆にその後いい夫婦関係を築くこともできたり。でも、怒りはやっぱり、夫というよりは相手の女性に向いてしまうものなんだよね。そして、自分を責めることも。でも、自分を責めることはないんじゃないかな。たぶん、夫にとって、恋愛と家庭は別のものだから。とはいっても、実際自分がその立場にたったらどう思うかはわかんないけどね。彼氏に浮気されたことはあるけど、その時どうだったかもう忘れちゃったな。かなりショックを受けたのは事実だけど。でも、逆の立場も経験あるから、絶対許せないとかは思わなかった。だって、恋愛はどうしようもないし。結局その彼氏とは別れちゃったんだけどね。
この本のおもしろさって、亀山早苗さんのしっかりとしたスタンスにあるんだろうなと。どちらかに感情移入しすぎるわけではなく、偏った考えを持っていないところだなと。完全にどちらかに立ってしまうと、その反対は完全悪ってなってしまうけど、そんなことはないっていうのがはっきりと書かれているのがいいよ。
2004-07-23
『発生の記憶』末房志野
『家事する男は美しい』の装画を描いてもらった末房志野さんの初の作品集『発生の記憶』ができました。本ができあがるまではいろいろと大変だったけど、すごいいいものができあがってよかったー。印刷もきれいだし。画集なので、色を再現するの大変だっただろうな。書店に並べて、みんなに見てもらいたいよ。来週本の納品があるので、それから営業しに行こう。焦がしアートって不思議な世界。プリミティブアートなのだ。
ここでは本の表紙しか紹介できないけど、末房さんのホームページに行くと、作品が見られるのだ。ぜひアクセスしてみてくださーい。
2004-07-21
『ナンシー関 大コラム テレビ芸能編』ナンシー関
ナンシー関、いまごろやっと本買って読みました。雑誌に連載してるのとかちょこちょこ読んでておもしろーいとかは思ってたんだけどね。この本もおもしろかったよ。ちょっと懐かしかったりね。突っ込んで欲しいと思うところにしっかり突っ込んでるし。ゴム版画もおもしろいし。テレビ芸能編買っちゃったので、『ナンシー関 超コラム テレビCM編』も買わないとね。それにめっちゃ文庫になってるから次からは文庫にしよう。
2004-07-19
『トリップ』角田光代
初、角田光代作品です。短編集かな。同じ町に住んでいる人たちのそれぞれのストーリーなんだけど、あまりはまれず。生活の一部を短く切り取ってあって、その短い中で背景とかを描いてるのはすごいなーとは思うけど、ちょっと短編すぎるかな。ふつうのようでずれてるってのは山本文緒の方がうまいかなと。角田光代はまだ一作目なので、長編があればそれを読んでみたいな。『空中庭園』あたりから攻めた方がよさそうかな。でも、これって連作集なんだよね。『太陽と毒ぐも』もおもしろそうだけど、短編集なんだね。これは文庫化を待つ方向で行くかな。うーん。。
2004-07-16
『写真学生』小林紀晴
写真家小林小林紀晴の自伝的青春小説。上京して、写真学校に通いながら、どんどん写真に向き合っていく様がある意味淡々と書かれている。そんなにドラマチックではないんだけど、少しずつ確実に進んでいくのがわかる気がして、読後感もよかったな。最初、上京してきたときに、岡田由希子の自殺とかあって、ああこの時代かってわかるのもね。自分の学生時代のことを少し思い出したりもできたし。高校の時、写真部だったので、暗室にこもって写真を焼いて、友達と赤電球の中、何時間も話し続けたんだった。高校時代って、いつも恋愛はしていたけど、一方通行のことが多く、そんな中、友達と過ごす時間がとても大切だったなーと。ネガフィルム作ったり、現像したり、焼き付けたりってことをやれてほんと楽しかった。今はすっかりデジカメ派になっちゃったけどね。
6月の終わりに行った湯布院旅行をやっとアップ。6/26、6/27です。ごはんおいしくて、ごくらくな旅だったなー。でも、ほとんど旅館で過ごしたんだけど、いちお「小さな旅を」にも登録。お泊まりだからね。
2004-07-13
『オンナノコのおたしなみ』大田垣晴子
2004-07-09
『朝あそび』milk & honey factory編
さわやかな朝の本。朝を楽しもうって。ぴのこは、完全夜型人間だもんな。平日は2時過ぎに寝て、9時ぐらいに起きる。休みの日なんて、昼過ぎに起きるから朝なんてないしね。でも、この本を読むと朝っていいよねって、ちょっと思う。旅行に行ったりして早起きすると気持ちいいし、休みの日でもたまに早起きなんてしちゃうと一日が長くてトクした気分になるしね。ビデオを夜ではなく、朝早く起きて見るなんて提案があったけど、むずかしー。日本人の平均起床時間、30代は6時半ごろなんだって、みんなそんなに朝早くから起きてるんだね。谷川俊太郎の「朝のリレー」は大好きな詩だし、「京都の朝はイノダから始まる」これもぜひまた体験してみたいもの。朝にちょっと思いをやれる素敵な本でした。
『テーブルの上のファーブル』クラフト・エヴィング商會
なんとも不思議な本でした。目次もノンブルもない本なので、頭から誘われるように読みすすめていくのみ。途中コラムがあったり、広告?があったり、フジモトマサルさんの漫画があったりと。書店で手にとって、その不思議さにはまったらぜひそのままレジへって感じかな。帯の言葉がステキなんだよね。
テーブルから始まる、いくつもの物語
昼月、昼酒、昼寝つき
こういう響きが好き。はまっちゃいました。『a piece of cake』も気になるな。まずはこの本を手にとってみたい。福岡でおいてる書店ってあるかな。本ってその時に買わないと出会えないからね。「a piece of cake」って「けーきのひときれ」なんだけど、「朝めし前だよ」って意味があるんだって。これいいなー、覚えておこ。
2004-07-07
『不倫の恋で苦しむ男たち』亀山早苗
「WAVE出版」の大人気の「不倫の恋」シリーズの第1弾『不倫の恋で苦しむ男たち』を読みました。小田さんがずっと編集をしていて、ずっと読まなくちゃと思ってたんだ。女の側からの不倫っていうのはよくあるけど、男の側からってのはめずらしいなと。実際に渦中にいたり、もしくは過去に不倫をしていた男の人たちに取材をしていってまとめたものなんだけど、すごい読みやすくておもしろかったな。けっこうリアルというか、気持ちを理解できるところもあるしね。男の人って、あまり友達とかにも相談しそうにないし、どうやって気持ちの整理とかしているんだろうって思うけど、結局自分で解決していってたり、もしくは妻だったり、不倫相手に流されるままとかね。このシリーズは、この後、妻側、不倫相手側などと続いていくのだ。こうやってシリーズものを出せるってのはすごいよね。続けて一気に読んじゃおっと。
2004-07-04
『ウール100%』フジモトマサル
入稿データをやいてる間に、読みました。ドリーめちゃめちゃかわいい。フジモトマサルの感覚って大好き。これは『ウール101%』も早めに手に入れなくちゃね。仕事が一段落したっていう開放感もあいまって、読みながらにやにやしてました。ドリーがひつじってところがまたかわいいし。ホームページもまたのぞきに行こうっと。
装幀は「クラフト・エヴィング商會」のお二人でした。『テーブルの上のファーブル』も読んでるところなんだ。