ピレネー山脈を越えて聖地まで
夫婦で歩いた巡礼路800キロ
『サンティアゴ巡礼記』
ゆっくりカミーノ
花田博・花田昌子
四六、並製、208ページ＋口絵カラー16ページ
定価：本体1,600円＋税
ISBN978-4-86385-034-7 C0095
70代夫婦がフランスのピレネー山脈の山中にあるサン・ジャン・ピエ・ド・ポールという小村から、スペイン北西部にある聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラまで、約800キロの道のりを３回に分けて３年がかりで歩いた巡礼紀行。村や街で出会う土地の人や味覚、道中や宿で出会うさまざまな国からやってきた巡礼者など、歩き旅ならではの一期一会が旅情を誘う。本文中に地元レストランで食べた料理と価格、巡礼者宿の料金など細かな記録もあり、これから歩こうとする読者にとって貴重な手がかりとなります。
2010年8月中旬全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
花田 博 （はなだ・ひろし）
1935年静岡市生まれ。東京大学理学部卒、精密機械メーカーに勤務。
著書に『ゆっくり気ままに百名山』（慧文社、共著）
花田 昌子 （はなだ・まさこ）
1941年山口市生まれ。津田塾大学英文科卒。著書に『聞き書き 尾上九朗右衛門』（朝日新聞社）、『しきたり』（アプリコット社、共著）、『ゆっくり気ままに百名山』（慧文社、共著）、訳書に『創造性を拓く』（早川書房）他
【目次】
はじめに
2007年
1 9月12～13日 〈サン・ジャン・ピエ・ド・ポールへ〉 巡礼の始まり
2 9月14日 〈ロンセスバージェスへ〉 ピレネーを越えて
3 9月15日 〈ヴィスカレットへ〉 バスクの小さな村
4 9月16日 〈スビリへ〉 ヨン様に会う
5 9月17日 〈パンプローナへ〉 牛追い祭りの町
6 9月18日 〈プエンテ・ラ・レイナへ〉 王妃様の橋
7 9月19日 〈イラーチェへ〉 巡礼サービス ワインの泉
8 9月20日 〈ロス・アルコスへ〉 ブドウ畑を行く
9 9月21日 〈ログローニョへ〉 ワイン祭り
10 9月22日 〈ナーヘラへ〉 ホテルの部屋で豪華な夕食
11 9月23日 〈サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダへ〉 パラドールに泊まる
12 9月24日 〈ベロラードへ〉 バールで国際交流
13 9月25日 〈ヴィジャフランカ・モンテス・デ・オカへ〉 ピレネーで会った若者に再会
14 9月26～27日 〈ブルゴスへ〉 お気に入りの町の名物料理
15 9月28日 〈カストロヘリスへ〉 初秋のメセタを歩く
16 9月29日 〈イテロ・デ・ラ・ヴェガへ〉 韓国女性に歳を聞かれる
17 9月30日 〈フロミスタへ〉 今年はここまで
2008年
5月28～31日 〈ブルゴスへ〉 チェックイン荷物が届かない
18 6月1日 〈サン・ソイロへ〉 中世の修道院に泊まる
19 6月2日 〈レディゴスへ〉 またもやアルベルゲに
20 6月3日 〈サアグーンへ〉 元気のないヘルベルト
21 6月4日 〈エル・ブルゴ・ラネーロへ〉 健脚の林さん
22 6月5日 〈マンシージャ・デ・ラス・ムラスへ〉 センダは続く
23 6月6日 〈レオンへ〉 命がけの道路横断
24 6月7日 〈ヴィジャダンゴス・デル・パラモへ〉 トラック野郎の宿
25 6月8日 〈オスピタル・デ・オールビゴへ〉 中世騎士祭り
26 6月9日 〈アストルガへ〉 ガウディ司教館の町
27 6月10日 〈ラバナル・デル・カミーノへ〉 南アフリカの女性と再会
28 6月11日 〈エル・アセボへ〉 イラゴ峠を越えて
29 6月12日 〈ポンフェラーダへ〉 鉄の橋の町
2009年
29 6月8～9日 〈ポンフェラーダへ〉 ３年目のカミーノ
30 6月10日 〈カカベロスへ〉 ゆっくりバールで休みながら
31 6月11日 〈ヴィジャフランカ・デル・ビエルソへ〉 サクランボの季節
32 6月12日 〈トラバデーロへ〉 栗林を下る
33 6月13日 〈ラス・エレリーアスへ〉 ビエルソの天国
34 6月14日 〈オ・セブレイロへ〉 難関のセブレイロ峠
35 6月15日 〈ビドゥエドへ〉 ガリシア山地・牧畜の村
36 6月16日 〈ピンティンへ〉 長い急坂にうんざり
37 6月17日 〈レンテへ〉 サリア過ぎれば巡礼が増える
38 6月18日 〈ポルトマリーンへ〉 ダム湖を目ざして
39 6月19日 〈カストロマイオールへ〉 ガリシアおばさん
40 6月20日 〈パラス・デ・レイへ〉 スペイン４人組
41 6月21日 〈メリデへ〉 スペイン名物タコ料理
42 6月22日 〈アルスーアへ〉 ユーカリ林を行く
43 6月23日 〈ルーアへ〉 ネコの巡礼？
44 6月24～25日 〈サンティアゴ・デ・コンポステーラへ〉 ３年がかりの巡礼完遂
45 6月26日～7月1日 〈フィステーラへ〉 地の果てへ
あとがき