- 2014-07-07 (Mon) 19:18
- いろいろ
先日の土曜日。悲しい知らせを父の口から告げられたのです。
「黒が車に轢かれて死んどった。」
そう。黒とは父の畑を縄張りとする野良猫。つい数ヵ月前、母猫が姿を消し、それだけでも不安げな姿が痛々しかった雄猫。父は畑仕事の前に餌を与える、と言うか、野良猫なんで置いてくるのが日課。雨や所用で作業がない日も餌だけは欠かさず置きに行く
たまに畑に同行する母も、黒を密かに愛する1人。野良だから相思相愛関係になってはならると分かっていながらのちょっぴりストイックな関係だったの。
そんな黒の死体を畑に埋めたと母が聞かされたのはギャラリー営業の土曜出勤前。目を真っ赤にしながら心ここに在らず。忘れ物を大量にしでかしながらなんとか出勤。
すると父が不思議な事を言い出した。
「黒に似た子猫が畑に出てきてとった。」
母は気が気じゃなかったのでしょう。合間を見つけて畑へ出向いた。
帰ってきた母の表情は意外にも明るく
「本っ当不思議なんよ。黒と全く一緒。仔猫が出てきとった。子供やろうかあ。こっそり餌やりよったんやろうかねー。」
本来、仔猫は母猫と行動を共にします。あの黒が面倒を見ていたとは考えにくいのですが、きっと縄張りを見付けれず慣れ親しんだ場所に居すわった仔猫がこっそり残った餌をもらっていたのでしょう。そして黒の姿も見えなければ、毎日あるはずの餌の残りが無かったので餌を求めて表に出てきたんでしょう。
こんなことってあるんですね。
泣いたカラスがもう笑った。
母は今そんな感じです。あくまで野良の性分。こんな事許されるのか分かりませんが、人間孝行、母に希望の子猫を残して去って行った黒は優しいやつだ。
今回は大成功!米粉ビスコッティ。
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Comments:2
- あちこ 2014-07-07 (Mon) 21:41
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こんばんは~
あの日のお母さん
憶えているわ~
畑から帰ってきて
すごく輝いた顔で
「不思議なことがあった!」って
報告してくれたよね~
悲しみがあったからこその
あの輝きだったのね
お母さんが元気になってよかったわ★ - kumako 2014-07-08 (Tue) 23:10
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あちこちゃん、本当、その現場に居合わせてくれたもんね。
結局、3日目の今日は子猫の姿は無く。
きっと状況の変化に応じて自分の生きていくべき道を探ってるんだろうね。
姿は見えずとも、そう希望を持って見守っていれる限りは救われます。