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2011-03-19

この度の、東日本大震災で、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

私が22才の時に、アタックされたくも膜下出血は、被災された方にとっての今回の地震のように、いきなりで、本当に突然の事でした。そして、私の左半身と、右目の視力を奪っていきました。けいれんという一生続く余震まで残して。

今、命ある私だから、伝えたい事があります。くも膜下にアタックされて、もの凄い痛みに襲われましたが、その瞬間は、余りの事過ぎて、「死」という言葉すら思い付きませんでした。痛みに襲われている間、「何?何?」と、必死に、痛みの原因を考えるばかりでした。そして出た答えが、「これは、頭がつったんだ。足がつった時みたいに、フッと治る」というありえない事でした。人は、いきなり大変な事に襲われた時、「死や、苦しみ」を感じるよりも、「この状況は、一体何だろう?」という事の方が、気になるみたいです。

そして、吐き気に襲われ、目の前が霞んでいく中で、私は、翌日の大学の授業に遅れないように、早く寝なくちゃ…」と、一生懸命に眠ろうとし、その後、「寝た」と思う瞬間が、訪れました。それは、意識を無くした瞬間だったと、今だからわかるのですが、そのまま目覚める事がなければ、きっと私は、寝たと思ったままだったでしょう。

今回の震災で、突然家族や、大事な人を、亡くされた方が、沢山いらっしゃると思います。もしかしたら、この状況下で、意識を回復されない方もいらっしゃるかもしれません。私は、祈る事しか出来ないかもしれませんが、その方達は、残された者が思うより、明るい世界にいらっしゃるかもしれないと私は、言えます。

それから、昏睡状態に、陥りましたが、そこは、それまでの世界と変わらない、暖かで、春のように明るい世界でした。

この私の体験が、被災された方の、心のケアに、少しでもお役に立てる事を、願います

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