小夏の心臓がとまって一ヶ月が経ちました。
ぼくらの心の中は、いつも小夏でいっぱいで、これは二ヶ月経っても、三ヶ月経っても変わらないと思います。
でも、ここで小夏のおはなしをするのは、ひとまず今日までにしようと思います。
小夏の心臓がとまってしまった日のこと
その前日に、ぼくが蜂に刺されてうろたえていたこと
その日の朝に小夏の肌着をはじめて洗濯したこと
そのまた前日に妻が入院したこと
病室で他愛もない話をしたこと
病室の窓の外からガチョウの鳴き声がのどかに聞こえていたこと
それを幸せだと感じていたこと
何度も何度も思い出すこれらのことや、そのときのぼくらの気持ちは、どう表現のしようもなく、お伝えする術を知りません。
ぼくは、この一ヶ月間、小夏の心臓がとまっても平凡に過ぎていこうとする毎日に我慢ができず、なんとか抵抗したくて、もがいていたように思います。
でも、これからは、前を向いて生きようと思います。
この秋は、石窯プロジェクトを進めていこうかな。
そもそもぼくらは、ぼくらの暮らしが楽しいから、小夏も仲間に入れてやろうと思っていたのです。
ぼくらが楽しく暮らしていたら、小夏もいつか戻ってくるんじゃないかなー。
小夏の月命日に、また絵を描きました。
こいつが、ぼくらの大好きな小夏です。
妻似です。頭の形と髪質はぼく似みたいです。
何人かの方には、小夏のアルバムを見てもらいました。
小夏は、戸籍に名を残すことはできなかったけれど、妻のお腹の中で何ヶ月もの間、しっかり育って、こんなに大きくなっていたってことを知ってほしかったんです。
最後になってしまいましたが、みなさんからいただいた励ましのお言葉は、少なからずぼくらの支えになっています。本当にありがとうございます。
Posted by オットエンジェル at 2007-09-16 22:19:42 [ 新しい命、さよならの命 ]
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