土曜保育のあと、いつものようにいつものバス停で降りて、はっさくお気に入りの場所へ。自宅近くの大きな団地の入り口にある、電話ボックス。ここでいつものように10分ほど扉の開け閉めを続けるはっさくにつきあって、ぼんやりしていたら。なんとなく、「きょうは団地の夏祭りだ」って思い立つ。
はっさくを誘って、団地の奥へ奥へ。少しずつ人の声が増え、灯りが増え、中央広場に、祭発見だ。まるで『千と千尋』の唐突さ。でも季節柄必然か。だって夏の終わりだもの。
まだ盛り上がるまでに少し時間がある感じの座敷席に靴を脱いであがって、夕方の風に吹かれていたら、コロッケを買ってしまった。ビールとウーロン茶を買ってしまった。家にはきちんと準備した夕餉が待っているのに。ゴーヤの鶏カレーと、枝豆と、ネギの米粉焼き。帰ればすぐに食べられる状態にしてある。でもまあ、たまにはいいじゃないか。こんななりゆきみたいな夏の一日があったって。
続いて、もう一つコロッケ。焼き鳥4本セット。ちらし寿司におでん。五千円札を出してしまったおわびという言い訳でもう一本ビール。ゆっくりと平らげながら、今台所で待っているあれやこれやを、明日の食事にまわす算段をした。
ほろ酔い気分で、仕事中のオットエンジェルにメールした。すると,電話。こういうゲリラ的何かにめっぽう弱い彼は、なんとかかんとか言いながら、バスに乗ってこっちに向かっていると言う。
オットエンジェルが到着する頃にはあたりはすっかり暗くなって、祭も大勢の人でごったがえしてきた。それでもバス通りには祭のかけらも漏れていないそう。
はっさくは、ゴキゲンだ。
おいらだって突然の展開にうっとりしているんだもの。はっさくはいかに。彼の、もうすぐ二歳の記憶にどんな風に描かれるのだろう、今日の、祭のことは。
だって、夏の終わりだもの。
Posted by ツマエンジェル at 2011-08-27 21:40:08 [ ぼくらのおでかけ ]
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