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ポレポレの心で

  • 2010-08-18 (Wed) 17:48
  • 総合

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 週末からずっと体調が悪く弱っていた。原因は周囲の人の「見立て」で想像できたので、なんとか、日本から持参していた薬と気力で直そうとしたが、やはりどうも元気が出ない。海外でしかもアフリカで元気がなければどうにもならない。
 ナイロビ市内にあるアガカーン大学病院を訪れた。イスラム系の大富豪により建てられた病院だ。ここでは比較的富裕層が利用する病院として知られている。電子辞書で「膀胱炎」を英語で何と呼ぶか調べて、メモ帳に書き込んで出かける。cystitis シスタイティスと発音するらしい。何度も口にしてみる。うん、これなら大丈夫だ。
 アガカーン病院に着いたのは午後1時半過ぎ。受付の女性に医師に診てもらいたいことを告げると、壁にかかっている番号札を取って待てとのこと。かなり混んでいた。ほどなく、別の窓口から名前を呼ばれて、まず受信料として1,200シリングを支払わされた。キャッシュが心細くなっているので、ビザカードで支払う。
 しばし待たされた後、再び名前を呼ばれたので、待合室の前に複数ある診察室に行く。30歳代の黒人の女性が「どうしましたか?」と微笑む。どうも、シスタイティスのような症状なんです、残尿感もおさまり、だいぶ良くなった感じはするのですが、どうも完全な感じではない、微熱もあるようで、などと説明する。「なるほど、それでは、専門のドクターに診てもらいましょうね」
 別室で見てもらったドクターも黒人医師だった。とても愛想がよい。こちらがアフリカの旅にあることや20年以上前にナイロビに住んでいたことを知ると、話が弾んだ。「キスムに行ったことはありますか?」「昔あります。ビクトリア湖のほとりにある町でとても蒸し暑かったことを覚えています」「そうですか。私はそこの出身です」「そうですか。それではルオ族の方ですね」「そうです」
 検査が終わり、やはり、膀胱炎であるとの診断で、薬をもらって、病院をあとにしたのは午後6時過ぎ。この日病院に支払ったのは締めて約5,900シリング。
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 普通ならいらいらして待たされるのだろうが、居合わせた人々は淡々と自分の順番を待っていた。自分がこの病気にかかったのは、疲れがたまっていたのが一因かもとも思う。先は長い。地元の人がひところよく口にしたように、「ポレポレ(スワヒリ語でゆっくりゆっくりの意)」でやっていこう。(この項を記している水曜日の朝、体調は90%以上回復した感じだ)
 (写真は、上がアガカーン大学病院の外来診察の受付嬢。凛とした美人だったので写真を撮らせてもらった。下がナイロビ市内の目抜き通りで、乗っていたマタツから撮影。ラッシュの時間帯につかまると、ポレポレと自分に言い聞かせる)

Comments:3

あつ子@カナダ 2010-08-18 (Wed) 22:39

省一様:

ご病気、これからもお気をつけくださいね。異国で病気になると本当に不安です。私も、こちらに来て思い知らされること度々です。まず、ある日突然親知らずが痛くなりました。「おやおや、これは原因の歯が横に寝ています。」すぐに手術となったのですが、「もう一方の親知らずも一緒に抜きましょう。痛みは一度で済ませたほうが良いでしょ・・・」というわけで全身麻酔で。手術後、おたふくのようになって、血も止まらない、食べられない、動けない・・・子供を友人に預けてしばらく寝たきりになったのでした。後日談・・・日本では二本も一緒に抜くことはしない、と聞いて驚きました。
異国で生きることは命がけかもしれませんね。

めるすき 2010-08-19 (Thu) 20:05

那須さま:

老婆心で言わせてもらいますと、旅先で体調不良になられた時には、なるだけ早く病院に行かれるのが賢明かと思います。大事にいたらず良かったですね。
ナイロビの大学病院も立派そう、都心部は随分栄えているようにお写真から感じました。
長丁場でしょうから”ポレポレ”のお気持ちで賛成です。

ゆうこ 2010-08-20 (Fri) 19:33

省一兄ちゃん、体調はだいぶ良くなりましたか?くれぐれも無理しないように気をつけてね★
いつもblog楽しみに読んでます。
(^∀^)ノ

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