- 2010-08-13 (Fri) 17:41
- 総合
ナイロビに到着して1週間。20年ほど前に勤務したことがあり、7年前に1週間ほど訪れたことがあるとはいえ、ロングタイムノスィー(long time no see)だから、再訪したナイロビの印象を地元の人に尋ねられると、だいぶ変わってしまったので”I feel like I’m a total stranger.”(右も左も分からない感じです)と答えている。
毎日のようにシティセンターに出かけている。タクシーもあるが、長丁場の旅なので、バスを利用している。特派員時代は日本から持ち込んだ車のために、運転手を雇っていたし、時には自分で運転していたので、バスやこの国でマタツ(注)と呼ばれる小型の乗り合いバスを利用することは皆無だった。最初は気後れがしたが、FMラジオの大音響を車内に流しながら走るバスやマタツの乗り心地ははたで見ているほど悪くない。第一、安い。
毎朝出かけているショッピングモールは前にも書いたように、便利で快適。ネット接続もスムーズにできるサイバーカフェもあり、とても満足しているのだが、なんとなく、ナイロビにいる感じがしない。それで、お昼前後になると、バスに乗ってシティセンターに。
今朝はカフェでコーヒーとトーストサンドの朝食を食べなかったので、大通りのケニヤッタアベニューにある食堂に入る。チキンとライスにティーを注文する。出てきたお皿に緑茶の葉っぱのような野菜が添えられている。フォークですくってみる。おお、これは懐かしい。たしか、スクマウイキとかいった野菜ではないか。私はこれは好きだった。最後はチキンを手でつかみむさぼる。うまい。ご飯もいい。締めて270シリング。
腹ごなしに散策。ホテルの一階部分が当時は日本食レストランだったところが今はカジノになっていた。そう広くないスペースに風変わりなスロットマシンが並んでいる。
歩いていると、またカジノのような看板が掲げられてあった。中がよく見えない。鉄格子に顔を近づけると、ガードマンが頑丈そうな鍵をあけ、入れてくれた。ここは先ほどより広い。ルーレットの台が二つ、ポントゥーン(ブラックジャックみたいなカードゲーム)の台が二つある。ミニマムベットが10シリングのルーレットでは地元の黒人とインド系の人たちが静かにゲームに興じていた。お金もないし、しばし見学。ああ、私の人生、この自制心がもっと早く欲しかった! (注) ケニヤ、タンザニアなど東アフリカの国々では、旧宗主国の英語だけでなく伝来のスワヒリ語が話されている。マタツはスワヒリ語で3を意味し、当時は3シリングあればこのミニバスに乗れたことから、今に至るまでそう呼ばれている。今は3シリングでは乗れず、私がシティセンターに行くには30シリング払っている。
(写真は、上がなんとなく足がとまる売店、新聞や週刊誌、雑誌が並ぶ。下は食堂で食べたランチ。ささやかだが、スープもついている)
Comments:1
- めるすき 2010-08-16 (Mon) 20:44
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那須さま:
バスやマタツを利用されての移動、安いし住民との触れ合い
もあり、何よりもその地をより体感できて取材も順調かと、勝手に思ってしまいますが。
朝食、日本円で270円位でしょうか。確か1シリングが1円でしたよね。これまた安い、美味しそうですね。