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味噌汁と納豆

  • 2011-01-31 (Mon) 01:19
  • 総合

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 東京から再び、福岡というか博多に戻り、平穏な日々を送っている。
 先週の土曜日夕刻。昨年春まで文化センターで時事英語を教えていた生徒さんたちが帰国祝いの集まりを開いてくれた。生徒さんと言っても、大学を卒業したばかりの女性から大学で英語を教えている人、定年後も楽しみで英語を学んでいる方などさまざま。講座自体は確か2年か3年続き、少人数の講座だったこともあり、皆さんお互いに親しくなっていた。この日はほぼ最後まで講座に付き合っていただいた8人が、私が馴染にしている小料理屋に集まった。
 私としては月2回の講座に足を運んでいただいただけでもありがたく思っていたが、アフリカへの出立時にも歓送会を催していただき、今度はこの歓迎会まで。会食が終わり、一人四千円の会費を払おうとしたら、「いや、先生の分は私たちが払います」とのこと。深く感謝した。
 大学時代は教育学部で英語を専攻した身ゆえ、人様に英語を教えることは嫌いではない。いや、むしろ、好きである。講座ではいつもギャグを飛ばしながら、しゃべっていた。幸い、生徒さんはユーモアを解する人ばかりで、私のたわいないジョークにいつも笑顔で応えてくれた。
 何人かの生徒さんにアフリカでは何を食べていましたか、日本食が恋しくなりませんでしたかと聞かれた。日本食を恋しく思うことはなかったが、朝ごはんだけは別だった。私の場合、味噌汁と納豆だ。実は私は福岡にいた時、平日はほぼ毎朝のように足繁く通っていた定食食堂があった。小ライスに味噌汁、卵焼きにウインナー二切れ、納豆、ほうれん草のおひたしの計5品で締めて630円。何がいいと言って、味噌汁が絶品なのである。田舎の長姉の味噌汁に匹敵する味なのだ。
 私はこの朝食が楽しみで毎朝、出勤前にこの食堂に通っていた。上記の定食以外に口にしたことはない。これで日中に必要としているカロリーを摂取したら、昼ごはんは抜きでコーヒーか紅茶ぐらいの日々を送ってきた。
 帰国したら、この食堂に行くことをずっと考えていた。今住んでいるホテルに朝食サービスが付いており、毎朝というわけには行かないが、それでも何度か食堂に足を運んでいる。食堂で働くご婦人に「帰ってきましたので、また、時々寄らせていただきます」と声をかけ、お目当ての味噌汁にネギをたっぷり入れてもらい、はい、朝ごはん。いや、こういう朝食さえ食べていれば、100年ぐらい生きられるような気がする。
 時事英語講座でも生徒さんたちに次のような表現を説明したことを覚えている。”You are what you eat.” 「普段から何を食べているかが大切なのです。健康も仕事も性格も考え方も普段から口にしている食べ物に左右されるのですよ」という意味合いの警句だ。明日も散歩がてら、あの食堂に行ってあの朝ごはんを食べよう!
 (写真は、帰国祝いで集まってくれた時事英語講座の生徒さんたち)

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