- 2010-12-07 (Tue) 17:27
- 総合
ヨハネスブルク最後の日はやはりこれをせずにはいられない。ヨハネスでは初のゴルフだ。(ゴルフに興味のない人はご容赦ください)
幸い、宿にしているリボニアB&Bの近くにゴルフ場があった。例によって電話を入れ、貸しクラブはあるか、ジョギングシューズでプレーさせてくれるか、尋ねた。「OK」というので出かけた。ケニアやナイジェリアに比べ値段は高めだったが、文句は言えない。早速コースに出た。
月曜日というのにとても混んでいた。自分としてはキャディーをつけてもらい、ゆっくり一人でプレーを楽しみたいと思っていたが、白人の若者4人が順番待ちをしているティーグラウンドに連れていかれ、「今すぐドライバーを打ってくれ。それで、前にいる2人組みと一緒にプレーしてくれ」と言われた。準備運動などもってのほかで、キャディーに渡されたドライバーを振っただよ。当たっただ。野球のゴロのように走っただ。
自虐的表現はこれくらいにして、フェアウエイにいた二人の黒人男性のグループに加えてもらった。ピーターと名乗った一人は地元の元プロゴルファーで今はレッスンプロとして教えているとか。64歳になると言っていたが、いや、さすがに飛ぶ。パー5はほとんどツーオン。もう一人の男性はピーターに教えてもらっているとかで、こちらはピーター以上に飛ばす。
私は多少、恥じ入りながら、そう飛びもしない、左に曲がるばかりのドライバーを打っていた。そうしたら、ピーターが「ショウ、もう少しゆっくり振ったらいい。あんたは自分で考えている以上に上手だ。何年もやっていることはスィングを見れば分かる。ダウンスィングをゆっくりするんだ」とアドバイスしてくれた。
彼の言う通り、気持ちを落ち着け、ゆっくりクラブを振り下ろしたら、あれ、真っ直ぐ、しかも結構距離も出るではないか。ピーターからは「それがゴルフ・スィングだ」とほめられた。それからはドライバーだけでなく、アイアンもよくなり、その後はパーが三つ、ボギーをいくつかで自分としては久しぶりにいいプレーが出来た。
いや、これは良かった。自分のゴルフがこれで本当に変わるかもしれない。プレーを楽しんだ後、ピーターに「一杯、ご馳走させてくれ」と言葉をかけ、ゴルフ場をのぞむ、クラブハウスのレストランのテラスでビールを飲みながら、彼が来るのを待った。近くにいたのはほとんどが白人の人々だった。「来る」と言っていたピーターはついに来なかった。周囲にいたのが白人だけで、気後れがしたのか、なんなのか、理由は分からない。急に用事が出来たか、気が変わったのかもしれない。彼に改めてお礼の気持ちを伝えたかったのだが。
(写真は上から、美しいゴルフ場だった。フェアウエイの向こうにはビジネス街のサントンが見える。一緒にプレーした人たち。途中から一人増えた。一番右がレッスンプロのピーター。プレーの後は地元の生ビール。ピーナツはサービスだった)
Comments:5
- 安代 2010-12-09 (Thu) 09:20
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省一さん おはよう~♪
今朝のNHKで西米良の婚活支援事業が全国放送にのっかて紹介されていました。出生率2,28人!。保育支援・医療支援の充実が村に生きる若い世代を定着させているようです。経済が循環しているようです。
省一さんの『集落点描』にイキイキ村として紹介されていた西米良の前進をお伝えしたくなりました。
アフリカのさるきももう余すところ・・・となりましたね~。怪我のないよう~~お元気でね~
リトル・トラベラーのバンザイポーズで応援していま~~す。 - 那須 2010-12-09 (Thu) 16:24
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安代さん そうですか。西米良は頑張っていますね。うれしいですね。銀鏡もそうあって欲しいですね。と書けば、この「会話」は宮崎県西都市の旧東米良出身の者しか理解できないはずです。銀鏡。東京にいる時、たくさんの人に何と読むか分かりますかと聞きましたが、一人として正解はありませんでした。「しろみ」と読みます。山間の集落です。落人部落だったのでしょう。ここで年に1夜催される「銀鏡神楽」は歴史学者や郷土史研究家が「日本最高の神楽」と評しているものです。その神楽が舞われる日が来週14日に迫ってきました。偶然ですが、赤穂浪士の討ち入りの日です。
- tajima 2010-12-10 (Fri) 15:27
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那須さん、お元気のようで、何よりです。西都市長の本『畜産市長の口蹄疫130日の闘い』は健闘しております。実はその出版記念会のとき、銀鏡の人から、「一度、神楽を」と誘われました。で、ふらふらと、見に行く気になりました。あとで調べたら、吹きさらしの境内で夜を徹して行われ、昨年はマイナス3度だったとか。それを知って少しビビっておりますが、すでに来週のこと、いかに寒くない格好をするか、を考えつつ、行く準備をしております。
- 那須 2010-12-10 (Fri) 21:58
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田島さん ぜひ行かれてみてください。14日は夜を徹して神楽が舞われます。一晩中は無理でしょうから、寝袋でも持参して途中で横になられたらいいですよ。夜があけて、15日お昼ごろに「ししとぎり」というユーモラスな狩猟光景を描いた寸劇があります。これまでご覧になって帰られることをお勧めします。時間がなければいたし方ありませんが。
あの神楽の笛と太鼓と鐘の音を聞くと、物悲しくなる一方、なんともいえない安らぎも覚えます。不思議な世界です。 - tajima 2010-12-13 (Mon) 15:41
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那須さん、ええ、見に行きますよ、あした。
夜を徹して、というのも、最後の「ししとぎり」についても聞いています。そこまで見てこようと思っています。あした、神々が集まってくるというところからみられたら、と、夕方までには銀鏡に着くように行きます。今年も寒いようですけど。
わたしも子どもの頃、神楽を見て育ちました。あの不思議な世界は、忘れられません。
長じてからははじめてです。たのしみ。