- 2010-10-14 (Thu) 06:46
- 総合
ガーナに行く予定を取りやめ、さらに西のセネガルに来てしまった。ガーナ入国のビザがラゴスで入手できなかったためだが、セネガルは日本人ならノービザで入国できることを知り、セネガルの首都ダカールに飛んだ次第だ。
セネガルは特派員時代にも訪れたことがないので、それはそれでうれしいのだが、参ったのは、この後、ナイロビに一旦戻る予定であり、ダカール→ナイロビの航空券をさきほどここにあるケニア航空のオフィスに問い合わせたところ、927米ドルもかかると知らされたことだ。人間の体で言えば、一番出っ張っているお腹に当たる赤道直下を西から東に飛ぶわけだから、安い航空券とはならないことを覚悟していたが、ああ、それでも痛い。
かてて加えて、心の準備は出来ていたが、旧宗主国がフランスのここの人々は当然のことながら、フランス語の世界に生きている。英語は市内の通りではほぼ通じない。私のフランス語の知識は「ジュトジュデニジュウ」程度だ。
朝を迎え、テレビをつけると、チリの鉱山労働者の救出作業を大騒ぎで報じているが、チャンネルは仏国内のテレビ局が中心でフランス語ばかり。それなら、新聞を買い求めようと、シティセンターに歩いて行くと、どの新聞売り場も英語の地元の新聞は皆無。せめて写真でも撮ってホテルに戻り、「今後の行動」を考えようと、通りで最初のシャッターを切ったら、背後から制服の警察官に呼び止められて、私服の警察官のところに連れていかれ、なにやら質問される。どうも、そばに大使館の入ったビルがあり、私が写真を撮った地点は撮影禁止らしい。そんなこと着いたばかりの私に分かるものか。第一、そこは何の変哲もない通りで、私自身こんな写真撮ってどうするのと思いながら、カメラを構えたのだ。パスポートを持っているかと聞かれるので、そんな大事なものをポケットに入れて毎度ぶらぶらできるものかと思うものの、徒に相手の反感を買うのは逆効果なので低姿勢を通す。
初めて訪れた国の印象は最初の出会いというか出来事に大きく左右されるものだ。かてて加えて、さきほどもこの表現を使ったが、ダカールは蒸し暑い。温度計を海に面した部屋の外にある木のベランダに出して測ってみたら、温度46度。
せめてもの救いは宿が海に面したレゾート風のホテルであること。プライベートビーチもあるというではないか。泳ぐのはへただが、嫌いではない私は夕刻、いつも持参している水泳パンツとゴーグルを手にビーチへ。波が荒くてそうきれいとはいえない海水ではあったが、それはそれ、気持ちよく平泳ぎからクロールに変えた途端、足がつっただよ。悪癖のこむら返り。いつもに増して激痛だ。最後ははって浜辺に戻った。ビーチの管理人の黒人の男性が “cramp”かとそばに寄ってきた。そうだと答えると、これをなめたら楽になるはずだと、コーヒーに入れるシュガースティックを持ってきてくれた。なめたら少し楽になった。こういう心配りはありがたいが、ああ、それにしても、痛い痛い一日だった!
(写真は上が、ホテルの部屋から大西洋を臨む。右手の奥がホテルのビーチ。下が、この程度の撮影をとがめられた通りの写真)
Comments:1
- khalifa 2010-10-21 (Thu) 04:00
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Thank you for showing all these beautiful aspects of my culture.
khalifa(Sénégal)