- 2010-08-06 (Fri) 17:06
- 総合
ナイジェリアを旅していてよく出くわすのが衣服店でミシンを踏んでいる男性の姿である。ホテル近くの店でも男性が2人ミシン作業に精を出していた。店に入り、いろいろと話しかけた後にやんわりと写真撮影の許可を求めると、女性のオーナーも男性2人も苦笑しながらOKの返事。早速写真に収めた。
オーナーのブレッスィング・インヤングさん(35)としばし歓談。自分自身の店を持って6年ほどになるという。景気を尋ねると「悪くはない」と言う。今ではナイジェリアの女性たちもとてもファッションにこだわるようになったことが追い風になっているとか。パーティーや祝いの場などでは従来のスーツとかドレスではなく、派手な装いの「アンカラ」と呼ばれる伝統的なドレスに身を包むのがトレンドとして定着。仕立て代金はピンからキリまであるが、彼女の店では例えば、1,500ナイラ(約1,000円)の生地を5,000ナイラでドレスに仕立てている。
確かに日曜日などに教会に出かける女性のファッションは見慣れない私には目を見張るものがある。頭には大きな被り物をして、原色鮮やかなドレス。失礼な言い方だが、日本に比べて太ったご婦人が圧倒的に多い印象を受けるが、そんなことは意にも介さぬ堂々とした着こなしには私など口をはさむ度胸はとてもない。
ブレッスィングさんの店で働くのは男性2人に見習いの少女を含めて8人。訪れた時は停電のため、ミシンを足踏みで作業していた。「停電はしょっちゅうよ。アイロンかける時に停電だったら、火をつけた炭をアイロンの中に入れて作業するのよ。見せてあげるわ」と言って、中が空洞になった年代物のアイロンを持ち出してきた。
この衣服店に飛び込んだのは別の目的もあった。日本から持ってきた薄地のジャケットのポケットの底が浅く、財布などを入れていると、人混みの中では不安なため、ポケットにジッパーを付けたいと思っていたのだ。生地が薄いため、断られても仕方がないかと思っていたが、男性スタッフの一人が快く引き受けてくれ、申し分のないジッパーを両方のポケットに縫い付けてくれた。代金は1,000N。次はズボンのほころびを縫ってもらおう。
(写真は、仕事に精を出す衣服店の男性スタッフ。停電のため、昔懐かしい足踏みでの作業だった)
Comments:2
- あつ子@カナダ 2010-08-07 (Sat) 04:27
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「アフリカをさるく」・・・エンジョイしています。アフリカ・・・私にとっては未知の国。将来もきっとその未知の世界をさるく機会はないだろうなって思うんですね。ですから、省一さんの記事だけが頼りです。これからも楽しみ。アフリカの隅々まで見せてくださいね。
ところで、将来カナダをさるく予定はありませんか。笑) - めるすき 2010-08-13 (Fri) 19:43
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那須さま:
お元気そうで何よりです。こんばんは。
もう、興味津々でほう~へ~と口にだしながら
読ませていただいています。
ポッケにジッパーをつけられて良かったですね。
余談を少々
一週間、西都の実家に帰省してきましたよ~
西都は相変わらずひっそり、もっと活気が欲しいですが。
銀鏡には足を延ばす時間がありれせんでした。