- 2011-06-07 (Tue) 21:33
- 総合
九州・福岡で過ごして5か月。この欄でもう何回か書いているのではないかという気がするが、来週末には次の「さるく」旅に出ているはずだ。今回の行く先はアメリカ。本来なら、もう旅の途にあって良かったのだが、さすがに東日本大震災を見てはそうはたやすく動けなかった。明日ようやく重い腰を上げ、上京する。別に上京する必然的理由はないのだが、なにしろ、アメリカの入国ビザをまだ取得していない。東京の米大使館でビザを取ろうと考えている。
福岡市の先輩宅で過ごした日々は快適だった。近所の焼き鳥屋さんやカラオケスナックなど顔馴染みになった店もある。福岡市はどこでも本当に過ごしやすい町だ。全国津々浦々、ここほど「よそ者」を快く受け入れてくれる町はないのでは、と個人的には思う。
アメリカの旅も前回のアフリカ同様、特段のあてもつてもない気ままな旅。5か月前後程度の旅になるかと考えてはいるが、実際にどれぐらいの長さの旅になるか分からない。あまり居心地が良くなく、お金も予想以上にかかるようだったら、尻尾を巻いて帰途に就くつもりだ。どちらにせよ、旅支度はなるべく「軽装」にするに越したことはない。着るものも寒さを見越したコートなど持参したいのは山々だが、書物や資料など携行したいものは多々あり、そういうわけにもいかない。思えば、アフリカの旅では冬着の心配は無用だった。
アメリカでお世話になるかもしれない人々への簡単な「手土産」もできれば携行したい。できるだけ安く上がり、それでも現地の人々に喜ばれるものがあれば理想だ。アフリカでは貧しい子供たちを念頭に安価な文房具品を大量に持って行き、取材先で知り合った子供たちに喜んでもらった。アメリカ用には素朴な味わいのセンスやタオル、小物入れを先日、大量とはいかないが、それなりに購入した。
手にする荷物はスーツケースにキャリーバッグ、ナップザック。これで手一杯になる。アフリカの旅では幸運にも、ケニア・ナイロビに住む友人の家をベースキャンプにできたので、スーツケースを友人宅に置いて、比較的身軽に旅をすることができたが、今度はそうはいかない。ちょっと気が重い。アメリカは37年前、(本当に)紅顔の美少年だった20歳の学生のころ、1年間南部ジョージア州の小さな大学に留学したぐらいだから、物心両面で甚だ心もとない。それではなぜ行くの?と問われるかもしれないが、その辺りはおいおいブログで記していきたい。
先輩宅で付き合ってくれた猫のことを考えると、少し心が痛む。実によく懐いてくれた。こいつは本当に私が「同類」だと勘違いしているのではと思ったことは一度や二度ではない。まあ、しかし、日本にしばしお別れするに当たり、心を痛めるのが、見目麗しきホモサピエンスではなく、同じ哺乳類とはいえ、猫であるとは!。しかもオスとは!たはっ!
(写真は、私が寝床で読書にいそしんでいると、招かれもしないのに勝手にやってきて、私の左手の上で添い寝する猫君。お、重いんだけど!)