- 2010-10-01 (Fri) 09:07
- 総合
居心地のいいナイロビでの小休止を終え、30日、再び一路西へ、ナイジェリアのラゴスに飛んだ。ラゴスは2か月前よりも暑い。乾季を迎え、これから暑いシーズンになるのだという。ホテルの庭先に温度計を置いて測ってみると、午後2時過ぎ、日陰でも32度あった。暑いはずだ。というか湿気がきつい。ナイロビと大違いだ。
さて、ナイジェリアは明日1日が独立50周年の記念すべき日を迎える。本来なら、首都のアブジャに行くべきであろうが、経済的事情からラゴスどまりとなった。まあ、ラゴスでもそれなりの祭典があるだろうと期待している。
それはそれとして、やはりナイジェリアである。空港に着いて、パスポート審査のところで我々ナイロビから着いたナイジェリア国籍でない乗客一行は足止めを食った。なぜか。入国に際し、入国審査の係官に提出する例の青色のカードを手にしていなかったからだ。通常、到着国の国籍でない乗客には到着直前にこのカードが機内で手渡されるが、我々が乗ってきたケニア航空はなぜかそれを怠った。空港のパスポート審査の係官は青色のカードは自分たちの関知するものではないと突っぱね、遅れて降りてきたケニア航空の客室乗務員と口論を展開。その間、我々ナイジェリア国籍でない乗客は唖然としたまま成り行きを見守るしかなかった。どうでもいいから、誰かカードを持ってきてよ。後ろの黒人の乗客が「これがナイジェリア流の歓迎か?」とつぶやく。
前回も泊まったホテルでパソコンを立ち上げ、この項を打っていると、頻繁に起きる停電でその都度自家発電に切り替わるため、パソコンの画面が何度も点滅を繰り返す。目に悪い。これもナイジェリアならではだ。
テレビでは明日の式典を前に来訪したアフリカ各国の要人を紹介したり、関連する記念行事を報じている。ラゴスでも大通りでは50周年を祝った小さい旗が風になびいてはいる。しかし、市民の反応はあまり芳しくない。第一、空港の様子はこれまでとなんら変わるところがなかった。
ホテルから迎えに来てくれた女性スタッフも独立50周年のことなどそっちのけで、週の初めに発生したスクールバスに乗った児童15人の誘拐事件を話題にして、誘拐事件のような邪悪な犯罪を犯す者は警察が即射殺すべきと激していた。この事件はナイジェリア南部の都市アバで27日に発生、30日夜の時点でも未解決だ。ナイジェリアでは外国人を狙った身代金目当ての誘拐事件が多発しているが、子供たちが乗ったスクールバスまで標的になるとは。こうした事件が独立50周年の祝賀の日を前に起きるあたりがこの国の現実を象徴している。
(写真は上が、ラゴスの空港近くの大通りで見かけた独立50周年を祝う小旗。いささか寂し過ぎるように思えた。下は、深夜に立ち寄ったラゴスの屋外飲食店。ここでも独立50週年を祝うポスターなどは皆無だったが、1日から三連休になるためか、大勢の客で賑わっていた。炎を扱う芸人も稼ぎ時といった感じだった)
Comments:3
- 安代 2010-10-01 (Fri) 10:25
-
省一さん
写真撮影には特に気をつけてね~
愛嬌があっても溶け込むのは相手がお猿さんでもなかなかじゃろう。
わかっちょとじゃろけど また いうと。 - めるすき 2010-10-01 (Fri) 21:02
-
予定通りラゴスに再び入られたんですね。またまた想定外な出来事に遭遇。
ハラハラしながら読んだっちゃがぁ・・・
気をつけないよ~~(宮崎弁で) - かば長女で~す♪ 2010-10-05 (Tue) 18:10
-
こんにちは!
今日初めて 父から那須さんのブログが
あることを知りました!!
お元気そうで よかったです^^
これからもいろんな お話楽しみにしています!
お体だけには 気をつけて!! かば長女^^より